↓ 本記事の内容をざっくり4分で解説しています ↓
市町村では、住民登録、ゴミ処理、介護福祉のほか消防などのサービス、住民にとって身近なサービスを提供しています。なかでも人口が5万人程度の町村役場職員は、どのような採用試験になっているのでしょうか?
公務員の進路として町村役場勤務を目指している人にとって、参考になる情報をまとめました。今回は、町村役場の採用試験情報や仕事内容についてご紹介します。
町村役場の職員採用試験の内容
町村役場で実施される職員採用試験は、その区分が多岐に渡ります。代表的な区分は次の通りです。
- 一般行政職
- 消防職
- 専門職(水道技術管理者・保育士・社会福祉士・保健師など)
- 一般事務
一般行政職には大卒程度の「上級」、高卒程度の「初級」、即戦力の中途採用を目的とした「社会人」が設けられている場合があります。しかし「初級」しか募集していない町村役場もあるので注意してください。
その場合には、高卒から大卒までまとめて採用しているようです。つまり受験資格に学歴要件がないため、「初級」とあっても大学生と高校生が一緒に採用試験にのぞみます。さらに採用数や受験者層が毎年まちまちで一定しないことから、合格ボーダーを予想しづらいのが役場職員採用試験の大きな特徴です。
ここでは、町村役場の職員採用試験(一般行政職)はどのような内容なのか解説します。なお、一般行政職の採用を行わない年もあるので注意してください。
試験科目
一般行政職の教養試験科目は次のとおりです。
1次試験は行政試験と呼ばれ、「教養試験(120分・40問)」と「職場適応性試験(20分・120題)」に分かれています。教養試験の科目は次のとおりです。
- 時事
- 社会
- 人文
- 自然
- 文章理解
- 判断
- 数的理解
- 資料解釈一般能力
なお「社会人枠」で申し込む際は、教養試験の代わりに「職務基礎力試験」が実施される場合があります。
2次試験の内容は、次のとおりです。
- 論述試験(90分)
- 口述試験(面接)
2次試験の注意点として、募集要項を見ても「面接試験」以外の詳細がわかりにくい点があげられます。実際には個別面接ではなく、集団討論や集団面接などが実際されるケースがあるようです。
事前に確実な情報を得ることが難しいので、集団討論や集団面接があるかも、という想定で試験対策をすると良いでしょう。
試験日程
ここでは一般行政職の代表的な試験日程をご紹介します。
- 申込手続き:採用年度の前年7月頃
- 筆記試験:9月頃(2週間程度で1次合格通知が届く)
- 面接試験:10月頃
市町村の試験日程は、基本的に各市町村で合わせて同じ日に行う場合が多いです。ただし、受ける区分や仕事内容でも日程は変化しますし、複数回募集をしている自治体などでは春や冬の募集など、シーズンも含めて日程が変わる場合もあります。
自分が受ける自治体が決まったのであれば、必ず自分で試験の日時を確認するようにしましょう。特に情報が発表されるタイミングや申し込み手続きに関しては市町村でかなり異なるため、ホームページを定期的に確認するなどして情報を見逃さないようにしましょう。
受験する町村の公式サイトで詳細をチェック
紹介した内容は、志望先町村役場の採用試験と異なる場合があります。公務員採用試験の日程は、必ず受験する自治体の公式サイトで、詳細な日程や受験資格、採用情報をしっかり確認することが大切です。
なお町村役場の採用試験は、毎年開催されるとは限りません。採用人数も若干名であったり、複数名を採用することにしたりと見通しを立てるのが難しいのが実情です。このような点もふまえて、採用試験情報をチェックするようにしてください。
【公務員試験サクセス】
<町村採用試験・合格体験談>
神奈川県 H・Fさん
勉強にブランク、でも受験専門サクセスの全網羅セットで合格!
地元の町役場の受験を決めたものの、勉強にブランクがあり、どこから手を付けようと情報を集めていた時に出会ったのが公務員試験サクセスの町村別・全網羅対策セットでした。公務員試験の情報を多く発信している会社なので、確かな対策が取れそうだと思い、購入しました。
まずは町村の出題傾向に合わせた問題集をやってみましたが、2割ほどしかできませんでした。公務員試験の厳しさを感じながらも、まずは要点解説講座で最低限、必要な知識や理解を身につけることが先決と感じて、こちらを取り組んでいきました。
音声解説が驚くほど詳しくて、ブランクも気にならないくらい、分かりやすく進めていけました。
要点解説講座が大体、解けるようになったところで町村別問題集を再度トライしたところ、7割解けるようになっていて、感動と確かな手ごたえを感じました。
ただ、筆記試験だけができてもダメで、2次対策で面接や論文の対策もしなければなりませんでした。全網羅セットには、面接と論文専用の対策も含まれていて、筆記試験対策の片手間に、こちらも早めに押さえていくことができました。
おかげさまで合格することができ、地元の町役場で働けることとなりました。
町村の試験は特に情報が少なく、対策が難しいイメージがありましたが、16年以上の採用試験情報をもとに、必要な内容を整えてくれているので、迷わず悩まずに取り組めたことは本当に有難かったです。
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町村の職員の仕事は?
広域な行政サービスを提供する都道府県庁職員と比べると、町村役場の職員はより地域住民の生活に密着した行政サービスを提供しています。全体の奉仕者として、住民との直接的なかかわりが非常に多い仕事といえるでしょう。
たとえば警察や保健所は都道府県庁の管轄ですが、消防・ゴミ処理・介護福祉は町村役場の管轄です。地域が抱える問題の解決に向けて、政策を企画・立案もします。
広域サービスとの違いをふまえて、ここでは多岐にわたる町村役場の職員の代表的な仕事を紹介します。
住民登録などの基礎手続
町村に住むための住民登録、結婚や赤ちゃんの誕生など各種届けの受付け、戸籍や住民票など諸証明の発行などに従事します。地域住民と直接やり取りし、必要な手続きを提供する仕事です。
公共施設の運営および管理
町村が運営する公共施設の運営や管理も、役場職員の仕事です。公共施設には保育所・小中学校・図書館・公民館などが含まれます。ただし小中学校職員の管理は、都道府県庁の仕事です。
住みやすい生活環境の整備
ごみ処理など身近な環境問題、上下水道の整備、ペットを飼う手続きなども役場職員は担っています。たとえばリサイクル推進・ゴミ削減の取り組み、公害の防止・安全な飲み水の提供、ペットの登録も役場職員の仕事です。
まちづくりなどの政策立案や財政の管理
国や都道府県庁と比べると規模は小さくなりますが、まちづくりの政策立案にもかかわります。住民のニーズに耳を傾けるため、アンケートや懇談会を開催するのも仕事のひとつです。町村がかかえる事業について法令などの根拠を住民に説明することもあります。町村役場の財政管理、予算編成や執行管理も重要な仕事です。
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役場の採用試験情報をこまめにチェックしよう
地方公務員である役場職員として採用されるためには、採用試験に合格する必要があります。町村役場は都道府県庁や市役所などと比べて規模が小さく、職員の募集を毎年実施しない場合もあるため、役場職員を志望する場合は採用試験情報をこまめにチェックしてみてください。
試験内容や受験資格も確認することが大切です。チャンスが巡ってきたらいつでも応募できるよう、公務員試験対策をしておきましょう。