市役所面接で定番の質問内容とは?公務員採用試験を突破しよう

市役所を目指す人にとって難関のひとつは、面接試験に合格することでしょう。やりがいと安定を感じながら、地元に貢献できる仕事に就くためにも面接準備は必要となります。基本的な質問には、ひと通り答えられることが大切です。

今回は市役所で求められる人材像や、面接で定番の質問や回答、採用のポイントなどをご紹介します。市役所を志望する方は、ぜひ参考にしてみてください。

市役所が欲しい人材とは?

市役所が求める人材像とはどのようなものでしょうか?実は市役所をはじめとする地方自治体は、大きな変化を余儀無くされています。これは日本政府が画一的な地方行政をやめて「地方分権改革」を進め、地方自治体に対して「地域の自主性や自律性」を求めているからです。

そのため市役所のなかには、公式サイトを通じて積極的に求める人材像を発信するケースも出てきています。市役所が求める人材像の表現は自治体によってさまざまですが、ここでは共通して見られる3つのポイントをご紹介しましょう。

  • 市民のために働くという強い使命感を持っている人
  • 新たな課題や前例のない課題にも意欲的に取り組む向上心のある人
  • 協調性があり信頼関係を築くために良好なコミュニケーションを心がける人

市役所の求める人物像は、自立性や自主性とともにチームと協力し合う協調性も求められます。市役所にも経営感覚が求められる時代になったとはいえ、市民のために業務を遂行する強い使命感も必要です。

面接で確認される6つの定番の質問内容と回答例

市役所の面接試験では、一般企業の面接試験と同じような質問をされます。質問の内容自体に大きな違いはありませんが、回答の方向性は変える必要があるので注意してください。

なぜなら市役所の職員に求められるのは、市民本位 の姿勢だからです。公務員として採用されると安定した生活を得られますが、市民の幸せを追求する義務の上に成り立っていることを忘れない視点が必要とされます。

ここでは、以下の6つの定番の質問とその回答例を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 自己PR
  2. 志望動機
  3. 学生時代の活動や学んだこと
  4. 公務員として大切だと考えること
  5. 採用後にやりたいこと
  6. 採用後の配属の希望

ではそれぞれの質問を答えるポイントとその回答をみていきましょう。

1.【質問】自己PR

自己PRを聞かれたら、短い持ち時間の中でアピールしたい自分の強みを最初に伝えましょう。大切なポイントは、その強みの根拠や体験談を交えて話すことです。根拠がないと相手に伝わらず、「だから?」「それで?」という疑問を抱かせてしまいます。

最後にその強みが、公務員としての仕事にどう活かせるのかを伝えてみてください。

1.【回答例】自己PR

私には、着実にゴールに到達する粘り強さがあります。大学では山岳部に所属し、困難なルートを踏破する体力や精神の鍛錬を積んできました。ルートや天気を事前に調査し、万が一に備え装備を準備する危機管理や山でのマナーも学びました。

この経験から、簡単に到達できないゴールに対してチームと一緒に粘り強くアプローチする習慣がついています。地元の〇〇市で公務員として働く上でも私の粘り強さを活かし、市民の皆さんに喜んでもらえるよう着実に業務を遂行したいと思います。

2.【質問】志望動機

志望動機は他の志望者の回答と差をつけるためにも、自分の体験や気持ちを交えながら準備すると良いでしょう。地元に貢献したい、あるいは市役所が注力する施策に共感したため、だけではアピール力として弱いからです。

市役所の抱える課題を調べておき、自分の経験をもとにどのように解決に向けて貢献できるか回答してみてください。

2.【回答例】志望動機

河川の氾濫や土砂災害に備え、〇〇市の災害対策に携わりたいと考えたからです。山岳部の一員として自然の恐さを少なからず知り、身を守るために事前に対策を立てるトレーニングを積んできました。

住民の皆さんが安心して住み続けられるように、子供達への災害教育、避難所の運営や緊急告知の方法など支援策を一緒に考えていきたいと考えています。私の今までの経験を役立てることができるのではと考え志望しました。

3.【質問】学生時代の活動や学んだこと

学生時代の活動や学んだことを聞かれた場合は、難しい状況を乗り越えたエピソードを含めてみましょう。誰でも学生時代に困難に出会った経験があるはずです。面接官が知りたいのは、ピンチに陥ったときの志望者の振る舞いや取り繕えない状況での素顔でしょう。

失敗談であっても、そこから何を学んだかが面接官に伝われば、志望者の人となりをアピールできます。

3.【回答例】学生時代の活動や学んだこと

中学・高校では、兄の影響で陸上部に所属していました。高校時代にはインターハイ出場を目指して大会に出場していましたが、大事な地方大会を目前にして練習中に足を捻挫してしまったのです。両親は鍼治療に連れていってくれ、近所の人たちも薬草を持ってきてくれるなど、たくさんの人が動いてくれました。

何とか地方大会で走れたものの結果を残せませんでしたが、驚くほど多くの人からの支えはとても励みになったことを覚えています。支えを必要とする人がいれば、私も支える側の人間になりたいと思いました。

4.【質問】公務員として大切だと考えること

大切な税金から給与をいただいて職務を遂行していることを自覚し、責任感を持ち続けることです。市民の皆さんへの責任とは、公務員として妥協せずに自分の能力を出し切ることです。

今やるべきことに最善を尽くすことはもちろん、気分や体調でムラのないよう毎日安定したパフォーマンスを発揮することも重要だと考えます。

5.【質問】採用後にやりたいこと

市役所のように行政に携わる場合、高い専門性よりは広範囲な知識や能力が求められます。これは数年先には異動があり、さまざまな部署に配属されるためです。

志望動機でやりたい業務について伝えているはずですので、「他にどんな仕事がやりたいですか?」と聞かれることも想定しておくと良いでしょう。志望動機で伝えた業務とブレないように、関連性のある他の業務も準備しておきましょう。

5.【回答例】採用後にやりたいこと

(すでに志望動機に災害対策と答えた前提で)高齢者や障害者の方の支援や国際交流です。自力での避難が難しい災害弱者 にあたる高齢者や障害者の方を、日頃から地域の協力のもとどのように支援していくか関心があります。

災害時に情報弱者 になる日本語に不自由な外国人の住民や旅行者についても、防災講座や防災訓練など、災害対策を柱に国際交流にも取り組みたいと思います。

6.【質問】採用後の配属の希望

採用された結果、配属先が希望の部署以外の場合がありますが大丈夫ですか?と聞かれる場合もあります。原則「大丈夫です」と答えましょう。組織人として謙虚な姿勢をみせることが大切です。

6.【回答例】採用後の配属の希望

配属先が希望通りでなかったからといって、私のモチベーションは下がりません。まずは経験を積み、知識を向上させスキルを磨くことが最優先だと考えるからです。さまざまな部署を経験し、いずれチャンスが巡ってくれば希望部署で働いてみたいと思います。

山岳部で鍛えた粘り強さが信条ですので、配属先がどこであっても、より質の高いサービスを提供できるよう業務に取り組みます。

町役場採用試験の面接に関して気になる方は、当ブログの「町役場採用試験の面接で聞かれる21の質問!【模範解答つき】」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。


面接でやってはいけない3つの回答・対応

普段は「やってはいけない」とわかっていても、面接で緊張感が高まり圧迫感を感じて悪い癖が出ることもあるため注意が必要です。

市役所の面接に限りませんが、公務員を目指す方がぜひ注意しておきたい「やってはいけない回答や対応」を3つご紹介します。

  • 自己中心的とみなされる発言に注意
  • 面接官の話を聞かず、かぶせるように話す
  • 受け答えが短すぎる、あるいは逆に話が長すぎる

自己中心的とみなされる発言に注意

自己中心的な印象を与える回答は、公務員の適性がないと判断されるため注意が必要です。

たとえば、配属が希望外になった場合に大丈夫か?と聞かれた場合、「それは困ります。希望外であれば働けません」「公務員になることが目的なので、配属はどこでも問題ありません」では回答として不適切な印象を与えます。

面接官の話を聞かず、かぶせるように話す

発言を求められるまで、相手の話に耳を傾ける姿勢はとても重要です。良好なコミュニケーションを重ね、信頼関係を築くことが社会人には求められます。とくに市役所に働く公務員は、市民の声に耳を傾ける姿勢が大切です。

面接官の話を遮ったり、発言が終わらないうちに自分の発言をかぶせるような対応は良くありません。

受け答えが短すぎる、あるいは逆に話が長すぎる

「はい」「いいえ」だけでは、面接官に響かない可能性があります。ひと言コメントを添える気遣いも必要です。逆に自分の意見を長々と話すぎるのも良くありません。

要点を端的に話す心がけも必要といえるでしょう。

面接官の3つの採点ポイント

市役所ではさまざまな年齢層の職員とチームで働きます。そのため面接において見た目が与える印象はとても重要です。それは社会人としてのマナーであったり、服装など身だしなみであったりします。このあたりは、家族や周囲のアドバイスから無難にまとめることができるはずです。

ここでは服装やマナー以外の見た目で、面接官に良い印象を与える採点ポイントを3つご紹介します。

  • 面接カードの内容と面接での回答に一貫性がある
  • 聞かれたことにきちんと答える
  • 自制でき安定感がある

面接カードの内容と面接での回答に一貫性がある

市役所など公務員の面接では、面接カードに記入することが求められます。この面接カードの記載内容を少し補足しながら、実際の面接で回答するようにしましょう。一貫性があるとみなされ、好印象が与えられます。

この念入りに仕上げられた面接カードを読めば、面接官はある程度どのような志望者が面接に現れるのかわかります。第一印象は、すでに面接カードで決まってしまうかもしれません。実際の面接を想定しながら、念入りに面接カードを仕上げるようにしてください。

聞かれたことにきちんと答える

ダラダラと話すのではなく、面接官に聞かれたことに対して結論から簡潔に答えるようにしてください。緊張感が高まると、思いもがけずズレた回答をしてしまうことがあります。

意識的に短く回答できるよう事前に練習しておくと良いでしょう。面接官の質問に的確に答えられれば、好印象を与えられます。

自制でき安定感がある

安定感のある印象を与えることは、市役所で働く上でとても大切です。面接ではストレスを感じるのは当たり前ですが、そのストレスにうまく対応しているかどうかみられています。

自分を客観的に見つめ自制する能力は、さまざまな市民とのやり取りや数年毎の異動に伴う環境の変化に耐えるためにも必要だからです。

面接試験の対策方法まとめ

市役所の面接で聞かれる質問は、面接カードに記入する時点であらかじめ想定できます。定番の質問である自己PR、学生時代のエピソードや志望動機などは、事前に準備できるものばかりです。

あれもこれもアピールしすぎると、チグハグな印象になるので注意が必要です。市役所が求める人材像をよくリサーチし、それに合わせて自己PRの方向性を決めると良いでしょう。緊張しても、面接官に聞かれた内容に的確で簡潔な回答を返せるよう準備することが大切です。

集団討論に関して知りたい方は、当ブログの「公務員採用試験の「集団討論」はどのように克服すればいいのか」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。