暗記が苦手な方のための「暗記のコツ」とは?暗記科目はこれで突破

「暗記=丸覚え」ではない! 覚えやすく忘れにくい方法

とにかく科目が多くて、勉強しなければならない範囲が広いのが公務員採用試験。「何から手をつければいいのか…考えただけで頭がパンクしそう」「合格者はこんなにたくさん勉強したなんて、神業としか思えない」など、ほとんど悲鳴に近いお問合せが多くありますが、受験生の皆さんは、やっぱり不安ですよね。

そんな皆さんにぜひお伝えしたいことがあります。「教養科目」、「専門科目」とも暗記科目がとても多いのです。「それなら何とかなりそう」という方、心が落ち着きましたら幸いです。ですが一方、「暗記が苦手なんです。ますます不安になってきた」という方も多いことでしょう。

どちらの方も、今回の記事を参考にしてください。ずばり、「公務員採用試験の暗記科目とは?」「合格に近づくための効果的な暗記術とは?」をテーマにしています。暗記と言っても、丸暗記をすればいいというものではありません。少し工夫するだけで、暗記科目が得点源になっていく方法があるのです。ぜひ参考にしてみてください。

公務員採用試験における「暗記科目」とは?

パソコンの前で頭を抱える女性

公務員採用試験の一次試験内容は、非常に幅が広いです。「教養科目」と「専門科目」の、合わせて30科目から出題されます。(※教養科目のみで受験可能な試験もあり)

幅が広い分、効率の良い学習を求められる公務員採用試験。「初心者でも手を出しやすい」と言われているのが、いわゆる暗記科目です。

暗記科目は、とにかく情報を知ってさえいれば回答できますから、難しいことを考える必要はありません。学習方法もいたってシンプルです。

また全く知らない事柄を、一から大量にインプットするためには、それなりの時間が必要です。受験を決めたら、できるだけ早い段階から学習をスタートすることで、その後の流れをつかみやすくなるでしょう。

では公務員採用試験における暗記科目とは、どの科目のことを言うのでしょうか?以下を参考にしてみてください。

【教養科目】

  • 社会科学(政治・経済・法律)
  • 自然科学(生物・地学)
  • 人文科学(世界史・日本史・地理)

【専門科目】

  • 行政系(政治学・行政学・社会政策)
  • 法律系(憲法・行政法・民法・労働法・刑法)
  • 経済系(ミクロ経済・マクロ経済)

教養科目と専門科目では、一部内容が重なる部分もあります。どちらも対策する必要がある場合、教養科目のみで覚えていくのは非効率的です。専門科目の内容を学習しながら、教養科目の範囲にまで幅を広げて対処していきましょう。

【公務員試験サクセス】

<公務員試験・合格体験談>

大切なのは量より質、要点解説講座の頻出問題で合格!
大分県 K・Iさん

県庁の本試験で公務員サクセスの問題がいくつも出たのには驚きでした。受験生の情報がしっかり反映され、よく出る問題が詰まっています。

教養試験は範囲は広いですが、よく出る問題はどの自治体でも出してくるので、要点解説講座の解法をしっかり身につければ大丈夫だと思います。

私は去年も県庁試験に挑戦し、手広くやって失敗したので、今回は公務員サクセスに1点集中でやりました。おかげさまで合格できたので、大切なのは量より質だと思います。長時間ダラダラではなく、1問5分の音声解説をすきま時間に詰め込んで積み重ねる方が効果の出る対策だと思います。

「暗記=丸覚え」ではない

暗記科目がはっきりしたところで、次は「暗記が苦手…」という方に役立つ情報を紹介します。

人間が一度に覚えられる量には限界があります。個人差はありますが、公務員採用試験の範囲すべてを漏れなく暗記できる人は、ごく稀でしょう。

暗記科目に対して苦手意識を抱えている方は、情報を関連付けて覚えていくのがおすすめです。

暗記が苦手な方にとって、点数が伸びにくいのが専門科目法律系ですが、「なぜそうなるのか?」を意識しながら学習するだけでも、細かな情報が頭の中に残りやすくなります。

また、実際の判例や条文を参考にするのもおすすめです。法律の内容と自身のイメージを結び付けながら覚えることで、記憶として定着しやすくなります。そのイメージから別の法律を紐づけられれば、そちらも一気に暗記可能になるでしょう。

どの科目でも暗記のポイントになるのは、情報と情報の結びつきです。

  • なぜこうなるのか?
  • そのあとどうなるのか?
  • このような場合にはどうするのか?

このような思考回路で、単純に「覚える」のではなく、「理解してインプットする」という流れを意識してください。

もちろん人間ですから、一度覚えても、またすぐに頭の中から抜けていってしまうかもしれません。単語だけで覚えようとした場合、忘れたときには何も残らないでしょう。

しかし別の言葉やイメージと紐づけて理解した言葉は、そう簡単には抜け落ちません。関連する事柄をきっかけにして、「そうそう、そうだった!」と思い出せる可能性も高くなります。

この「忘れる→思い出す→再度インプットする」という流れで学習を進めることで、暗記科目を徐々に得意科目にしていけます。

独学で合格を目指したい方は、「公務員試験に独学で挑む方法とは?メリット・デメリットと成功のコツ」を参考にしてください。勉強法のコツや独学のメリットについて、詳しく解説しています。

時間をかけて取り組むのがベスト

公務員採用試験の暗記科目のコツは、時間をかけて取り組むことです。出題範囲が広いので、短期間での対応はほぼ不可能と言って良いでしょう。できるだけ早く暗記し始めることで、無理なく学習を進めていけます。

「公務員採用試験を受けようと思っているが、まず何をするべきかわからない」という場合も、とにかく暗記科目からスタートしておけば間違いありません。試験内容や出題傾向をリサーチしたら、自分にとって必要な暗記科目の学習をスタートしましょう。

出題範囲をざっと学習したら、徹底的に過去問や予想問題集を解いてみてください。暗記できていない分野や、不得意分野が明らかになるはずです。

解けなかった問題を「なぜできなかったのか?」を分析しながら、再度暗記に取り組みます。最初は正答率が低くても、頭の中に情報が蓄積されれば、徐々に解ける問題も増えていくはずです。

暗記科目は時間をかけて対策するのがベストですが、学習をスタートするタイミングによっては、それが難しいケースもあるでしょう。この場合、暗記の範囲を絞り込むのがおすすめです。

たとえば専門科目の法律系の中でも、刑法や労働法は暗記するべき内容が少ないという特徴があります。シンプルな問題が出題される傾向があるので、それほど手間をかけなくても正解できます。

出題数の多い問題や全体の傾向は、過去問からリサーチ可能です。

専門科目は特に「暗記」が重要 早めの対策で合格をつかもう

ほんのひと工夫するだけで、なかなか忘れにくくなる暗記法について解説しましたので、ぜひ試してみてください。時間がかかるように感じるかもしれませんが、「急がば回れ」ということわざがあるように、「問題を解く→覚える→忘れる→もう一度解く→覚え直す」のサイクルで、一つひとつ確実に覚えてくのが近道です。

そうは言っても、どうしてもやる気が出ない日もあることでしょう。ずっとモチベーションを保ち続けるのは難しいのが現実です。ただし、やる気が出ない日が続くと、勉強が遅れてしまいますね。そんなときの対処法について解説しているのが以下の記事です。ぜひ参考にしてください。


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