警察官採用試験の面接で聞かれる定番の14の質問と回答例

警察官採用試験は都道府県ごとに違いがありますが、流れはほぼ同じです。筆記試験中心の第1次試験に合格したら、第2次試験で面接試験や体力検査などを受けます。

面接で圧迫感や緊張感を感じると、質問に対してズレた回答をしがちです。そこで今回は、警察官採用試験の面接でよく聞かれる質問や質問の意図について解説します。早めの面接対策に、当記事を役立ててください。

警察官採用試験の面接で最もよく聞かれる10つの質問

ここでは警察官採用試験の面接でよく聞かれる質問10個や、それぞれの質問に回答する際の基本的な考え方をみていきましょう。実際の面接では回答内容のほかに、気持ちのこもった「礼」や元気の良い声など、受験者の態度もチェックされています。結論から先に伝えることも大切です。

態度も含めて、どのように回答すればいいのか、面接のイメージをふくらませるために役立ててください。

【質問1】自己PRをせよ

自己PRは公務員試験だけでなく、民間企業の面接でも定番の質問です。アレもコレも含めると、分かりにくい印象だけが残ります。そこでポイントはアピールしたい点をしぼり、冒頭に伝えることです。例えば「ゴールまでやり抜く力があります」など警察官に求められる資質を伝えてみましょう。

つまり警察が志望者を採用するメリットをわかりやすく伝えるのです。なぜあなたを採用しなくてはいけないか、差別化して解説するイメージで取り組んでみてください。

【質問2】なぜ警察官を志望するのか

警察官を目指すきっかけやモチベーションを冒頭に伝えます。「人のために役立ちたい」など、公共性の高い警察官の仕事にマッチする熱意を含めてください。柔道や剣道は警察で重視されています。そこで今まで鍛錬を続けてきたなら、「体力・精神力を活かせる仕事は警察官だと思った」という流れもいいでしょう。

転職を考えている人は、「会社の利益」ではなく「コミュニティーの安全を守る」ことにやりがいを見いだしたから、という志望動機も考えられます。

【質問3】なぜ〇〇警察で働きたいのか

中には、地元以外の都道府県の警察に応募する人もいるはずです。なぜ地元以外なのか?という質問に、必ず回答できるよう準備しておきましょう。その都道府県を選んだ理由を、自分との接点を考えて回答してください。

こじつけに聞こえる理由やウソはダメだからといって、「低倍率だから」という回答はやめておきましょう。「大好きな〇〇を安心して暮らせる安全な街にしたいという想いがあるから」など、より誠実な回答が求められます。

【質問4】親は警察官志望に対してどう思っているのか

女性が警察官採用試験にエントリーすると、よく聞かれる質問です。「親は心配するので話をしていない」場合、このような質問されると表情がどうしても曇ります。面接前に、親と警察官になることを話し合い、了解を得ておくことが大切です。「当初は心配していましたが、熱意を話したところ応援してくれることになりました」と回答できると、面接官も安心でしょう。

【質問5】今回落ちたらどうするのか

面接官から「志望者は、どうせ他の公務員試験や、民間企業の採用試験と併願しているだろう」と思われています。そこで併願はリスク管理としてであって、警察官への情熱が本物だとしっかり見せるためにも「残念ながら合格を頂けなかった場合は、反省点を踏まえ次回の採用試験で合格を頂けるよう頑張ります」と回答すると良いでしょう。

【質問6】最近気になったニュースはあるか

新聞などでどのようなニュースが取り上げられているかを、特に面接日の1週間前からは細かくチェックしておくことが大切です。時事ニュースへの関心や、どのような価値観の持ち主なのかがみられています。

できれば準備した想定質問への回答と関連のあるニュースが望ましいでしょう。例えば希望部署や志望動機で述べた内容とかかわりがあると、一貫性があります。間違ってもゴシップや不祥事関連の話題は選ばないように注意してください。

【質問7】警察官の不祥事についてどう思うか

実際に、警察官の不祥事をニュースで見かけることが多いのが実情です。「意見」「根拠」の順で回答します。「人間ですから仕方ない」という意見では通りません。「起きてはいけない」「あってはならない」という意見をベースに根拠を考えます。

職務倫理に関する法令に目を通しておくと、警察でよく使われる用語を学べるので面接対策におすすめです。同時に、面接時には不祥事を防ぐ対策を聞かれるかもしれません。不祥事が起きるのはSNSを利用した場合が多く、警察官のSNS利用について考えを整理しておくと良いでしょう。

【質問8】災害時は職務優先で家族を守れない点は大丈夫か

大規模災害が起きると、警察官は家族のそばにいる時間がなくなります。そこで家族に迷惑をかけることになるけれども、支障はないか?と聞かれているのです。

ポイントは、日頃から家族と「万が一の事態が起きた場合」を想定して話し合いをしておくことでしょう。家族が非常時に備え心構えができるように、話し合いを通じて対策を講じるつもりでいることを、自分の言葉で伝えてください。

【質問9】趣味はあるか

個性が際立つ趣味を回答しないよう注意してください。物事に取り組む姿勢や、やりがいを感じるポイント(価値観)などを把握する目的で聞かれているからです。レアな趣味すぎると、面接官は理解も共感もできません。

そこで警察官としての適性や人柄がわかる趣味を選んで、回答を準備します。忍耐力や目標達成能力をアピールできる山登り、リラクゼーションも兼ねた自然の中でのキャンプ、ワイワイ楽しめる集団スポーツである野球やサッカーなど、理解されやすいものを選びましょう。

【質問10】最後に一言伝えたいこと

長々と回答する必要はありませんが、「特にないです」では面接試験の総合評価が落ちてしまいます。まずは面接官へのお礼の気持ちを伝えましょう。

最後に自己PRできる貴重なチャンスです。短く警察官になりたいという情熱を伝えられるように、回答を準備しておきましょう。例えば「困難な職務や状況でも、逃げ出さないで最後までやり通せる」ことを伝えてみてください。

面接で警察官として適性を確認される4つの質問

警察官採用試験の面接試験では、さまざまな角度から質問することで、志望者が警察官として適性があるかどうかをチェックしています。ここでは、特に「適性」をみる目的で聞かれる4つの質問をご紹介しますので、面接試験対策の参考にしてください。

【質問1】面接会場までどう来たのか

簡単そうで、意外と難しいのが道のりの説明です。面接会場までどう来たのか質問されるときは、わかりやすく伝えるコミュニケーション能力をチェックされています。面接官がイメージしやすいように、目に留まりやすい建物・店舗や標識なども含めて説明しましょう。

「これ、あれ、それ」など指示語で話をする人は、意識的に指示語を使わず具体的に説明する訓練が必要です。面接会場までの道のりを的確に伝えることができたら、実務能力が高いと評価されるでしょう。実際に交番勤務をしていれば、道をよく尋ねられるからです。

【質問2】警察学校についてこれるか

面接試験の前に、警察学校について知識を増やしておくのがおすすめです。「警察学校についてこれるのか?」という質問は、警察学校は寮生活ですので集団生活の中でも不安なくやっていけるかどうかを聞かれています。大卒で6か月、高卒で10か月の入校期間があり、自由な行動が制限される環境でハードな訓練が実施されるからです。

さらに「大きな環境の変化があるけれども支障はないか?」という質問は、剣道や柔道などのトレーニングもあるため、基礎的な体力があるかを知るために問われています。

実際に体力的にも精神的にも厳しいため、途中で警察学校を辞めてしまう人もいます。そのため体育会系出身でなければ、「ついてこれるとなぜ言い切れるのか?」聞かれるかもしれません。その場合は「警察官として職務を遂行するために必要なトレーニングを積んでいます。」と納得してもらえるような理由をしっかり伝えましょう。

【質問3】長所と短所はなにか

自分の中で警察官に向いていると思う面と、向いていないと考える面を整理しておきましょう。面接官からは、この質問では客観的に自分を見つめる力をみられています。自分の長所が警察官としての職務でどのように役立つか考えてみてください。

さらに職務に支障がでないように、自分の短所を克服するために心がけていることを回答すると良いでしょう。いつでも前向きに取り組む姿勢が、警察官として求められているからです。

警察官の職務では強靭な体力や精神力とともに、人の痛みがわかり思いやるやさしさも求められています。警察官に求められる人材像を掘り下げながら、自分の長所・短所を分析していくのも有効な方法です。

【質問4】犯罪者が来たらどうするのか

どのように格闘するかなど、高度に専門的な答えを求められているのではありません。現場で突発的な問題が起きた場合の対応力や、リスクをアセスメントするセンスを問われています。

冷静さを失わないために、どのように論理的に思考すればいいのか?常識的に考えられる、現実的な対応策を準備しておきましょう。

志望動機の回答は事前にしっかりと考えておく

第1次試験に合格するのを待ってから、志望動機の回答など面接対策を始めるのでは準備不足かもしれません。どの角度から質問されても、自分の中にある志望動機の軸と回答にブレが生じないか何度もチェックしてみてください。なぜなら面接官は、ウソや論理的な破綻を見抜く目を持っているからです。面接では誠実な人柄や論理的に回答する能力も重視されます。

例えば中途採用で警察官を目指す場合、現在の職場に対して不義理なのでは?と思われる回答はよくありません。希望部署と志望動機との間で、一貫性があることも大切です。ブレがあると、面接時のやりとりに矛盾が出てしまいます。例えば志望動機で「サイバー犯罪を取り締まりたいから」と伝えたのに、希望部署を聞かれた際に「自然災害時にコミュニティーを助ける警備部」と答えた場合、明らかに不一致となり印象が悪くなります。

面接試験を何度も繰り返しイメージし、一貫性のある回答を自分の言葉で伝えられるよう心がけてください。

面接試験の合格のコツは面接官が知りたいことを理解すること

面接官は面接の質問を通じて、何を知りたいのでしょうか?面接官が知りたいことを回答できれば、好印象を与えることができます。面接官が知りたいのは、志望者が体験した個々のエピソードの詳細ではありません。

面接官はそのエピソードから志望者が何を学んだのか、その学びや気づきをこれから何に活かせるのかを知りたいのです。何を学んだかエピソードの冒頭で伝えられるよう、訓練を積みましょう。緊張すると、ダメだとわかっていてもダラダラと話してしまう可能性があります。そのため、事前にどのような回答をすればいいか、しっかり準備することが大切です。

面接試験の準備をすれば安心して回答できる

警察官採用試験の面接試験では、志望者の人となりをチェックしています。部活動やアルバイト、前職などの経験を聞かれることもありますが、エピソードをダラダラ話すのはやめましょう。

エピソードから何を学んだか結論から回答したり、目上の人と話す訓練をしたりすることも大切です。緊張すると、誰でも思いも寄らないズレた回答をしてしまいます。そこでしっかり事前準備しておくことで、安心して回答できるようになるのです。

採用試験、受験資格などを知りたい方は、当ブログの「警察官になるには採用試験に合格する必要がある!受験資格は?」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。