教養科目の一つ「自然科学」は、特に文系出身の人にとって苦手意識が拭えない科目です。しかも、出題数が少ないので、「熱心に勉強するのは時間がもったいない」と言って、捨て科目にする人も多いです。たしかに、捨ててしまえば他の科目の勉強に時間を割けます。でも、心の中がすっきりしないですよね。
それもそのはず、出題される「数学」「物理」「生物」「化学」「地学」のすべてを一切勉強しないというのは、あまりにもリスキーだし、実は、公務員試験の自然科学は難易度自体は高くないので、もったいないのです。効率的に勉強すれば、点数をかせぐことができます。
「いったいどんな勉強すれば点数取れるの?」「早く教えて!」という皆さん、何となく勉強し始める前に、当記事を読んでください。自然科学の出題傾向や対策について詳しく解説いたします。何を勉強するか、何を捨てるか、どんな工夫が必要か見えてくることでしょう。
自然科学とは
自然科学は公務員試験のほとんどの職種で出題数が少なく、人によってはいわゆる「捨てる」方向へ意識を向けることがあります。それも受験テクニックとしては考え得るものですが、公務員試験では教養試験の結果が最終合格に関わります。人物試験(面接)と同比重で見られると考えられますので、やはり取りこぼしがないほうが良いでしょう。
自然科学の出題範囲は「数学」「生物」「化学」「地学」などですが、いずれも理数系の問題です。中学、高校で履修した範囲内から出題されます。学生時代に理系の授業が苦手だった人は、出題範囲を聞いただけで苦手意識を持つかもしれません。
とはいえ、問題のレベルは中高の基礎に近く、そこまで難易度が高いとは言えないものです。基礎をしっかりと学んでいた人やセンター試験の経験者なら、もし苦手だったとしても公務員試験対策の参考書や過去問でカバーできると考えられます。
- 数学……数と式、方程式、図形と式
- 生物……動物・植物の体、細胞、遺伝、生殖
- 化学……有機化学、理論化学、無機化学
- 地学……地球の内部構造、気象、天文
各分野ではこのような傾向で出題がおこなわれます。出題方法は正誤問題、計算問題、図表問題です。
正誤問題は数学以外の分野で用いられます。計算問題はおもに数学ですが、物理や化学でも計算を用いる問題が出るケースがあります。図表問題は生物、地学で出題されます。
出題される範囲も広ければ出題方法も種類が多く、効率的な対策をしなければ準備期間で大きなタイムロスが出てしまうおそれがあります。出題傾向を掴み、自分が目指す職種に必要な知識を身につけましょう。
たとえば数学ですが、国家公務員は一般職・専門職ともに出題されません。その代わり生物と地学(または物理)が出題されています。数学よりも生物、地学または物理の対策を取るべきでしょう。
一方、地方上級は数学を含めてすべての範囲から出題されます。すべての対策が必要だということです。
いずれにせよ高得点を狙うのであれば、自然科学の対策も必須だといえます。また、公務員となったあとも必要になるかもしれない知識です。難易度は高くありませんので、あまり苦手意識を持たず、上手に対策対象に取り入れていきましょう。
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熊本県 E・Hさん
広範囲の自然科学も、出やすい問題に絞って取り組めて合格!
親戚から教材を紹介してもらい、公務員試験サクセスの教養試験の自治体別問題集を使ってみました。
自治体別問題集を解いたら採点し、間違い箇所は、解説でしっかり復習します。特に、自然科学は範囲が広いわりに出題数が少ないので、過去の傾向から出やすい問題が掲載されていたのは助かりました。
本試験ではやったことのある問題が出て、おかげで合格する事ができました。
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自然科学の特徴と対策
自然科学の特徴は「対策するべき範囲が広い」ということです。文系の知識がおもに必要とされる人文科学も同様に広く、公務員は非常に広い幅の知識が求められるのだと分かります。
対策としては、まず自分が目指す職種ではどの分野が重視されているか、確実に出題されるかを把握することです。重視される、確実に出ると分かっている分野を重点的に対策しましょう。
また、勉強する順序も重要です。地学や生物は暗記で対策できる部分が多く、暗記が得意な人には得点源になりやすいと言えます。暗記すればするほど結果が出やすいため、過去問や模試で手応えを感じて自信に繋がるでしょう。
対して数学や化学は暗記だけでは対策しきれない部分もあるため、苦手な人は対策を最低限にし、ほかの分野に力を入れて高得点を狙うのも1つの手段です。
逆に高校時代、数学や化学が得意だった人なら、本腰を入れて対策するのも良いでしょう。前述したように、公務員試験の自然科学はそこまで高い難易度ではありません。数学なら数学ⅠA、高校1年生のレベルです。本腰を入れたとしても、ほかの分野と並行してバランス良く対応できる範囲でしょう。
そしてやはり、過去問を繰り返し解くという方法は重要です。間違えた問題は参考書を使って学び直し、得意・不得意を掴んで自分の弱点を消していきましょう。何度も繰り返すことによって問題の傾向や解法テクニックを理解し、自分なりの解法パターンが確立します。
解法パターンが確立すれば、問題を見た瞬間に解き方が浮かび、短時間で解答を導きだすことができるようになります。考え込む時間が短縮できるため、試験中のタイムテーブルを有利に進められるようになるでしょう。
参考書などの味方を付けて苦手を克服しよう
自然科学は高校1年生レベルの内容が出題されるため、高校のときの教科書や参考書は役に立ちます。しかし、教科書は公務員試験に必要な知識以外も掲載されていて、全てを勉強するのは時間のムダになってしまいます。
公務員試験に特化している参考書や問題集なら、試験対策に焦点を当てた内容になっているので、得点につながっていきます。当ブログでは自治体別に特化した公務員採用試験の問題集を扱っており、活用した方々から合格のお声を多数聞いております。読者の皆さんにも強い味方になるはずです。
また、公務員採用試験は、時間内に問題を解く必要がありますが、意外と「時間が足りなかった」「最後まで解けなかった」という声もよく聞きます。その原因を知らずにいつまでも苦しむ受験生は多いです。以下の記事では、時間が無くなる根本原因と、3つのコツを解説しています。問題を効率よく解ける大事なポイントが詰まっています。
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