公務員の専門試験とは?対策すべき科目の選び方と対策方法を解説

専門試験対策のポイント まずは優先順位を決めよう

公務員を志している皆さん、専門科目対策として何をすればいいのか、どのように取り組めばいいのか困惑している方も少なくないでしょう。専門試験が課される公務員試験を目指す場合、教養試験よりも専門試験の配点比率が高いことを想定して対策することが大事です。

「専門試験対策の大事なポイントを、わかりやすく説明してほしい!」と言う皆さんのために、今回は教養試験と専門試験の違い、専門科目と配点、対策すべき専門科目を選ぶポイント、対策方法について具体的に解説していきます。

記事を読んで、混乱している頭をすっきりさせてください。専門試験対策に取り組んでいくための重要ポイントが見いだせることでしょう。

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公務員の教養試験と専門試験の違いは

乱雑におかれた辞書と付箋とペン

公務員試験では筆記試験と面接試験があります。公務員試験の筆記試験は出題範囲が非常に広いため、出題科目を把握して対策することが重要です。

筆記試験には教養試験と専門試験の2つがあり、いずれか、あるいは両方が出題されるため志望先の試験内容をチェックしましょう。教養試験と専門試験の違いは出題される範囲です。ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。

教養試験では公務員に必要な基礎能力や一般教養をみる

教養試験では、高校で学ぶ範囲から出題されます。教養試験の目的は、公務員に必要とされる基礎能力や一般教養の有無について考査することで、試験区分に関わらず必須です。

基本的に、以下のとおり一般知能分野と一般知識分野から出題されます。市政問題が合わせて出題されたり、SPIのみが実施されたりするケースもあります。

教養試験の出題分野科目
一般知能分野文章理解、数的推理、判断推理、資料解釈
一般知識分野人文科学、社会科学、自然科学
市政問題一部の自治体のみ

専門試験では試験区分に応じた専門知識をみる

専門試験では、大学で学ぶ範囲から出題されます。 専門試験の目的は、試験区分に応じて求められる専門知識の有無について考査することです。それぞれの専門科目は大学卒業程度とされていることから、大学の学部で学ぶレベルが想定されています。

行政事務で主題される専門科目は、主に次のとおりです。

行政事務の専門試験の主題分野

科目
法律系、経済系、行政系など 政治学、行政学、憲法、行政法、民法、 労働法、刑法、経営 学、経済事情、経済政策、財政学、経済原論、社会政策、国際関係、教育学、心理学、社会福祉

公務員の行政事務の専門試験に向けて対策する科目は、主に法律系、経済系、行政系の3つです。頻出される分野に絞って効率よく勉強することが、公務員試験合格への近道だといえるでしょう。

ここまでのポイントまとめ①
教養試験:高校レベルの基礎能力と一般教養を評価、全試験区分で必須
専門試験:大学レベルの専門知識を評価、試験区分に応じた出題
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公務員試験の専門科目とは

ノートパソコンの横にあるノートと鉛筆と画鋲とクリップ

ここでは、公務員試験で出題される専門科目について詳しくご紹介します。

専門科目の対策が必要な公務員試験とは

専門科目への対策が必要なケースは、以下に挙げる「大卒程度」を対象とした公務員試験の大半を占めます。

  • 都道府県、政令指定都市などの地方上級・特別区I類・市役所公務員試験
  • 国家公務員

志望する市役所職員などの公務員試験に専門科目が課されるかどうか、事前に確認してから対策することが大切です。

区分ごとに出題科目が異なるほか、地方公務員試験では択一式が多いので出題形式もチェックしてみてください。専門科目を突破して2次試験に進むためにも、7割程度得点できるよう対策しましょう。

公務員試験で主題される主な専門科目と配点

ここでは、地方公務員の行政職を対象にした公務員試験で出題される専門科目の配点の一例を見ていきましょう。志望先の自治体と異なる場合があるので、必ず志望先の出題科目を確認するようにしてください。

出題分野

科目

地方上級

法律

憲法

4

行政法

5

民法

5

労働法

2

刑法

1

経済

経済原論

(ミクロ・マクロ経済)

8

経済政策

3

財政学

4

行政

政治学

2

行政学

2

社会政策

3

国際関係

4

対策すべき専門科目を選ぶときのポイント

グラフの上昇の先にある頂点を指す手

公務員試験対策では、出題される科目すべてを勉強する必要はありません。中には複数の公務員試験を併願する方も多いでしょう。そこで併願をすることを念頭に、併願しやすい科目を選択して対策することが大事です。

出題される科目をすべて勉強する必要がない理由

まず、出題される科目をすべて勉強する必要がない理由を以下のとおりご紹介します。

  1. 筆記試験は、面接試験を受けるための足がかりでしかない
  2. 筆記試験を通過するために満点は必要とされていない
  3. 科目ごとの通過するための基準点は基本的に設けられていない
  4. 面接試験まで至ると、人物重視になる

そのため、効率よく得点するための戦略が必要となります。

専門試験が課される公務員の職種においては、専門試験のほうが、教養試験より配点比率が高いことが一般的です。国家公務員一般職試験(大卒程度)の配点比率は以下のとおりです。

基礎能力試験専門試験一般論文試験人物試験
2/94/91/92/9

地方公務員試験では、配点比率が公表されていません。しかし国家公務員同様に、専門試験が課される場合は教養試験より配点比率が高いとみなして良いでしょう。

そのため対策する専門科目を選んで、効率よく勉強することが戦略的に重要というわけです。

対策する専門科目の選び方3つのポイント

上記をふまえて、対策する専門科目の選び方の3つのポイントは次のとおりです。

  1. 第1志望で出題される科目を中心に選ぶ
  2. 併願先の出題科目を調べて重複する科目を選ぶ
  3. 配点の高い科目を選ぶ

つまり、試験対策を始める前の情報収集が非常に重要ということになります。情報収集をもとに、どの科目を選ぶか決めて対策するようにしましょう。

情報収集をもとに志望先が決まったら、弊社「公務員試験サクセス」の専門試験問題集をぜひお役立てください。志望先の出題傾向を把握しやすいので、効率的な学習スケジュールを立てやすくなります。

ここまでのポイントまとめ②
対策する専門科目の選び方のポイントは3つ!
専門は教養より配点比率高。戦略的な科目選択と対策で合格!
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公務員試験突破!専門試験の対策方法

勉強

公務員試験全体の対策ポイントは、配点の高い科目から優先的に学習を進めることです。一度に多くの科目に手を出すと、範囲が広すぎるので対策する時間がいくらあっても足りなくなります。

法律系の「憲法・民法・行政法」を優先し、次に「ミクロ・マクロ経済」を学習する流れが良いでしょう。一般教養の重点科目である「判断推理」と並行して学習を進めるのがポイントです。配点の高い科目を優先的に学習することで、得点しやすくなります。

ここでは、法律系、経済系および行政系専門科目の対策方法について、それぞれ見ていきましょう。

専門科目・法律系の対策とは

公務員試験において重点的に対策が必要な法律系の専門科目は、憲法・民法・行政法の3つです。法律系の対策は、次のような点を意識しながら知識を積み重ねていくと良いでしょう。

  • 特定の条文から、どのようなことが適法あるいは違法といえるのか
  • 最高裁判所はどのような事例を「憲法違反である」と判断したのか

法律が定められた背景や、最高裁判所が判断した理由や考え方などの理解を深めるように取り組みます。法律の条文や最高裁判所の判例を読むと、わかりにくい文体のため圧倒されがちです。

そこで丁寧に法律や判例の解釈が説明されている参考書を選ぶようにして、背景にある論旨を理解するようにしましょう。論旨がわかるようになれば、他の条文や判例を理解する際に役立ちます。

弊社「公務員試験サクセス」の専門試験問題集は、丁寧な解説つきですので安心して学習を進められるのでおすすめです。

専門科目・経済系の対策とは

経済系の専門科目は、法律系の専門科目同様に、筆記試験では配点の高い重要な科目です。特にミクロ経済学・マクロ経済学、および財政学は公務員試験において主要科目なので、早めに対策するようにしましょう。

経済系の専門科目の勉強では、一見難しそうなグラフや計算式が出てくるため苦手意識を持つ方も多いかもしれません。計算問題もあれば理論問題もあり、知識詰め込み型の勉強方法では対策が難しいといえるでしょう。

次のような段階を経て、答えを導き出すことを念頭において勉強することが大切です。

  1. 参考書を繰り返し読んで理論を理解する
  2. 要素の関係性から数式をたてる
  3. 因数分解や微分、指数関数を使った数学的な処理をして答えを出す

実際の公務員試験では、出題傾向にはある程度パターンが見られます。そこで解答と解説つきの想定問題集を繰り返し解いてみて、計算演習を行うのが合格への近道といえるでしょう。

弊社「公務員試験サクセス」の専門試験問題集なら、実際に問題を解く際の手ほどきや計算プロセスを丁寧に示しているのでおすすめです。

専門科目・行政系の対策とは

政治学・行政学・社会政策・国際関係など専門科目の行政系は、基本的に暗記科目が中心です。さまざまな概念や理論を提唱する学者の名前や専門用語をひたすら暗記することになります。

政治学は、行政学や社会学と重複している部分も多いため、先に学習を始めると効率よく対策できるでしょう。

暗記する量が多いので覚えやすいように、「誰と誰の考え方は似ている、あるいは反対だ」と自分なりに関連付けをしながら学習を進めます。早い段階でひととおり学習しておき、公務員試験直前に対策問題集で仕上げるのがおすすめです。

弊社「公務員試験サクセス」の専門試験問題集は、3冊セットあるいは6冊セットから選べます。志望自治体の出題傾向をしっかり網羅したい方は、6冊セットを繰り返し解くと良いでしょう。

ここまでのポイントまとめ③
法律系、経済系、行政系の順で対策しよう!
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対策の優先順位を明確にして学習スケジュールを立てよう

すべての科目を勉強する必要はないので、まず志望先の出題科目をリサーチして、対策すべき専門科目をしぼることが大切です。

そのうえで、優先順位の高い専門科目から勉強するような学習スケジュールを立てると良いでしょう。当ブログが扱っている「公務員試験サクセス」の専門試験問題集を活用して、合格を手に入れた方からの多くの喜びの声が毎年届いています。自治体別に出題傾向を把握することができますので、効率よく独学したい方におすすめです。


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