公務員試験とSPIの対策方法!共通点や効率の良い勉強方法を解説

公務員試験とSPIの違いは?同時に対策する方法4選

公務員試験の受験と一般企業への就職活動を並行して行うとき、公務員試験とSPIそれぞれの対策が必要だと思っていませんか。「どっちも受けたい!でも対策に倍の時間がかかると思うと恐ろしくて震えが…!」という受験生の皆さん、落ち着いてください。

実は公務員試験とSPIには共通する点も多く、両方の勉強を進めていて似ている問題が多いのです。既に気づいている方はするどいですね。

そこで今回は、公務員試験とSPIの内容や特徴とともに、共通点と違いをふまえた対策方法を解説します。共通点を知れば、公務員試験とSPI両方の対策を効率よく進められ、ゆとりを持って受験ライフを過ごせます。

公務員試験とSPIの比較

壁がタイル張りのオフィス、壁に2枚の大きなホワイトボードと姿見がかけてある。手前に長テーブル台、それぞれに椅子が3脚ずつ。さらに手前にも長テーブル、鉛筆が5本入った鉛筆立てが中央に置いてある。

公務員試験とSPIの共通点を知るために、まず公務員試験とSPIそれぞれの特徴を解説し、比較します。

公務員試験の内容と特徴

 

公務員試験では、第一次選考(試験)にて筆記試験が実施されます。一般的な公務員試験の筆記試験内容と特徴を以下にまとめました。

 

試験科目

区分

科目

問われる内容

教養試験

一般知能

数的処理

・数的推理

・判断推理

・空間把握

・資料解釈

文章理解

・現代文

・英文

一般知識

人文科学

以下の科目の高校相当の知識

・地理

・歴史

・社会

自然科学

以下の科目の高校相当の知識

・生物

・化学

・物理

・数学

社会科学

・政治

・経済

・現代社会

専門知識

行政系

・政治学

・行政学

・国際関係

・社会政策

・経済原論

職務に必要な専門知識について記述

経済系・技術系

(受験する区分に応じた専門知識)

・経済原理

・財政学

・憲法

・行政法 

・民法

・憲法

・労働法

(受験区分により異なる)

職務に必要な専門知識について記述

論文

定められたテーマについて論述

 

第二次選考(試験)では、人物評価のために面接が行われます。面接は「個別面談」「集団面接」など、受験する区分や自治体によって内容が異なります。

 

公務員試験は、基本的に受験会場が指定されています。

SPIの内容と特徴

SPIとは「リクルートマネジメントソリューションズ」が提供するテストです。おもに採用テストとして一般企業などに導入されています。「能力検査」と「性格検査」に分かれ、能力検査は、筆記試験で知識や知能が問われます。

SPIの能力検査の内容や特徴を以下にまとめました。

分野測る能力出題される問題
基礎能力検査言語分野 ・言葉の意味や話の要旨を的確に理解できる力・語彙 ・文章読解
 非言語分野 ・数的な処理能力 ・論理的思考力・計算 ・推論
構造的把握力検査・ものごとの背後にある共通性や関係性を構造的に把握する力・選択制文章問題 ・選択制会話問題
英語能力検査・読解力(Reading) ・文章表現力(Writing) ・口頭表現力(Speaking) ・聞き取り能力(Listening)・語彙力を問う問題 ・英文の穴埋め ・長文読解

SPIの性格検査では、選択問題によって以下の応募者の性格的特徴を測定します。

  • 人との接し方
  • 仕事への取り組み方
  • 目標の持ち方
  • 適応しやすい業務内容
  • 適応しやすい職場の雰囲気

SPIは企業側のニーズに合わせて、以下のような受験形式から選べる特徴もあります。

受験形式受験方法
テストセンター受験(リアル会場)リクルートマネジメントソリューションズ運営する専用会場のパソコンにて、監督者の監督のもとで受験
テストセンター受験(オンライン会場)自宅などのパソコンで専用システムを通して監督者の監督のもとで受験(日時指定あり)
Webテスティング自宅などのパソコンで専用URLにログインして受験(企業の指定する期間なら、好きな日時と場所で受験可能)

当ブログでは、志望自治体に特化した「合格レベル問題集」を取り扱っています。「市役所」「県庁・政令指定都市」「警察」「消防」「町村役場」「国立大学法人」と、区分ごとに分けられており、あなたの目指す自治体の出題傾向を把握できます。「他の問題集や参考書に目移りせずに集中して取り組める」「学校の課題・仕事とも両立できた」と、92.8%のお客様から、満足のお声を頂いております。最小の投資で効果を最大化できる問題集となっていますので、ぜひ対策に活用してください。

公務員試験とSPIの共通点と違い

まっすぐバランスの取れたシーソー、右側に小さい立方体、左側にその4倍ほどの大きい立方体が載っていて、バランスを保っている

公務員試験とSPIには、共通点もありますが違いもあります。共通点と違いを両方知っておけばそれぞれの勉強を効率よく進めることも可能です。

以下に公務員試験とSPIの共通点をまとめました。

  • 公務員試験の文章理解 = SPIの言語分野
  • 公務員試験の数的処理 = SPIの非言語分野

以下に公務員試験とSPIの違いをまとめました。

公務員試験SPI
・出題科目数が多い ・内容が専門的・性格検査がある ・問題数が多い

公務員試験とSPIの両方をカバーする対策方法

1センチ四方の立方体が5個、テーブルの上に揃えて横並びしている。左の立方体から順に、STUDYの文字が1文字ずつ書かれている

公務員試験とSPIの共通点と違いをふまえて、両方を同時に勉強できる対策方法を解説します。

公務員試験対策でSPIの大半はカバーできる

公務員試験はSPIよりも出題科目数が多く、内容も専門的です。SPIの能力検査の大半を公務員試験対策でカバーできるでしょう。

公務員試験の受験と一般企業への就職活動を並行する場合は、公務員試験対策をまずはしっかりと行います。公務員試験対策はSPI対策にもなるため、最終的に一般企業を本命とする場合でも決して無駄にはなりません。

公務員試験で出題されない筆記問題を確認しておく

公務員試験対策でSPIの大半をカバーできるものの、以下のように共通する範囲でもSPIにのみ出題される分野もあります。

公務員試験とSPIの共通する範囲SPIにのみ出題される内容
文章理解と言語分野の「語句関連の出題」・語句の意味 ・二語の関係性 ・語句の成り立ち ・助詞・助動詞の使い方
数的処理と非言語分野・料金の割引 ・代金の清算 ・ものの流れと比率 ・ブラックボックス ・グラフと領域

SPIのみに出題される内容でも、公務員試験対策をしておけばその場で考えて十分回答できるものが多いです。ただしSPIは公務員試験よりも問題数が多く、深く考えていると時間が足りなくなる可能性があります。

あらかじめSPIの問題集で、出題形式や内容を確認しておきましょう。本番でも早く正確に解答できるようになり、高得点につなげられます。

公務員試験のみの範囲は重点的に勉強する

公務員試験はSPIよりも科目数が多く、出題内容も専門的になっています。これは公務員としての職務を遂行するために、法令や専門知識が求められるためです。公務員試験とSPIで共通点が多いのはあくまで「教養試験」の範囲となり、専門知識分野や論文はカバーできません。

そのため専門知識分野や論文については、公務員試験のためのしっかりとした対策が必要です。受験する区分や自治体に合わせた過去問題集や参考書などを使用し、対策を行いましょう。

SPIの性格検査を事前に確認しておく

公務員試験にはなくSPIで実施されるのが、性格検査です。また個人の性格や人柄、熱意などを測るために「面接」を行います。面接は公務員試験、一般企業ともに実施しています。SPIを採用している一般企業では、面接とは別に性格検査も実施されることを覚えておきましょう。

性格検査は独自の出題形式によって、面接のみでは測れない個人の性格的特徴を測ります。自分を良く見せようと思い、矛盾した回答をすると採用側に不信感や不快感を与える可能性が高いです。筆記試験の点数が高くても、性格検査の結果によって不採用となることも十分にありえます。

本番で自分の性格と一致した回答をスムーズに選べるように、あらかじめSPIの性格検査の問題に慣れておくことも重要です。

公務員試験とSPIは併願できる!

公務員試験とSPIの特徴や内容、共通点と違いをふまえた対策方法を解説しました。公務員試験とSPIは共通点も多く公務員試験の対策をしっかり行うことで、SPIの筆記試験の大半はカバーできます。それぞれにない範囲の問題の確認や重点的な勉強によって、高得点にもつなげられます。

過去問題集や参考書を活用し、公務員試験とSPIの併願を前提とした効率の良い勉強を目指しましょう。

公務員試験に独学で挑む方には、以下の記事をまず読むことをおすすめします。先生など、周りに勉強を教えてくれる人がいない中では、難しい戦いもあるでしょう。最小投資で合格を目指すためには、効率の良い勉強法を獲得することが必須です。勉強法のコツや独学のメリットについて、詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


/* イメージマップ(クリッカブルマップ)用コード */