消防士採用試験は狭き門!高倍率をクリアするためにできること

消防士は公務員の中でも人気の職種です。倍率が高く、東京消防庁に至っては警視庁よりも倍率が高いと言われています。

また、どの自治体でも採用人数が少ない狭き門です。消防士を目指す人なら事前準備をしっかりとしておくべきでしょう。

本記事では消防士採用試験について詳しくご紹介します。事前対策の参考になれば幸いです。

消防士採用試験の詳細

消防士の採用試験は都道府県ごとに方式が異なります。なので、本記事では例として、東京消防庁の採用情報試験の情報を元にしています。

試験の内容は都道府県ごとに違いますので、必ず自分が志望する自治体の情報を確認しましょう。試験は自治体ごとに行われるため、日程には多少のずれが生じます。

また、試験内容や受験方法も自治体によって異なるケースもありますので、受験したい自治体の公式サイトを見たり、資料請求をしたりするなどして、必ず確認しておきましょう。

消防士採用試験は、受験の分類がⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類、専門の4つに分かれています。

  • Ⅰ類:22歳以上30歳未満の大卒、または大卒程度の学力の人
  • Ⅱ類:20歳以上30歳未満の短大・専門卒、または同程度の学力の人
  • Ⅲ類:18歳以上20歳未満の高卒、または同程度の学力の人
  • 専門系:22歳以上30歳未満の大卒、または卒業見込みの人

Ⅰ類~Ⅲ類の分類にはそれぞれ学歴・年齢が記載されていますが、自治体によりばらつきがあるため、必ずしもこの限りではありません。あくまで目安なので、自治体によっては高卒の人がⅠ類を受けることもできますし、中卒の人にも受験資格があります。

ただし専門系だけは別で、大卒、または卒業見込みの人という規定があります。これは採用後、専門知識を要する部門に配属されるので、どうしても一定以上の学力の証明が必要になるためです。

また、東京消防庁の採用試験には身体的な要件もあります。男性は160cm、女性は155cmなどですが、自治体によって身体的な条件が無いケースも見られますので、やはり事前に確認が必要です。

気になる倍率は、平成27年度、東京消防庁ではⅠ類が約12倍、Ⅱ類が約27倍、Ⅲ類が約14倍と、かなりの高さを示しています。地方ではさらに採用人数が少ないため、これよりも高い倍率が出ると言えるでしょう。

高い倍率をくぐり抜けるためには試験対策が必須です。消防士採用試験のために予備校へ通う人も多く、その期間も3ヶ月~1年と、決して短くないものです。それほど消防士採用試験にはしっかりとした事前準備が要されるということです。

もちろん独学でも計画的に、そして自分に合った勉強方法であれば、充分な対策が可能です。どちらを選ぶかは個人の適性や、理想とする勉強方法によるでしょう。


消防士採用試験の特徴と対策

一次試験の対策

消防士採用試験の試験内容は、一次試験でⅠ~Ⅲ類が教養試験・論文試験・適性試験、加えて職種により専門試験が課されます。いずれも難易度が高まっている傾向にあり、苦手分野を克服してまんべんなく点数を取れるようにしておく必要があるでしょう。

近年は、社会情勢やメディアの影響か消防士人気が高まっており、受験者が増加しています。そのために倍率が上がっているため、相対的に難易度は上がっていると考えられます。

しかし、もしも苦手分野があったとしても、事前準備で克服できれば問題ありません。また不得意科目を克服できたという自信にも繋がります。

対策としては、多くの試験がそうであるように、過去問を数多く解くことです。過去問とまったく同じ問題が出るわけではないものの、種類、傾向、解法が共通しているケースが大多数です。

最初は漠然と解答を求めるだけの勉強法だったとしても、数をこなすことにより経験を積むことができます。経験は知識となり、やがて問題を見ただけで、過去にこなした解法を思い出せるようになります。

この解法パターンの確立は消防士採用試験をはじめ、公務員試験で非常に重要視されるテクニックです。

参考書や過去問集を積極的に使い、反復して学習を行いましょう。もし予備校へ通うのなら、講義で培ったテクニックを用いてやはり反復学習をします。人によってはそれなりに時間が必要になるかもしれませんが、自分に最適な解法パターンを見つけるまで何度でも繰り返しましょう。

二次試験の対策

二次試験では身体試験と面接試験が行われます。

面接試験は人物試験とも呼ばれるほど人間性を重視しています。消防官に相応しい人品を有しているか、消防官として職務を遂行できるのか、厳しい目で見られることを覚悟しておきましょう。

一次の筆記試験の対策だけではなく、面接におけるテクニックの習得も重要です。面接のテクニックとは「合格するために嘘をつく」のではなく、「合格するためにいかに自分を適切に理解してもらえるか」と考えましょう。面接対策の講座に参加するのも良い方法です。

体力試験は持久走系、反復横跳び、立ち幅跳びなど、ダイレクトに身体能力を試されます。現場に出る消防士に求められる体力を有しているか、または採用後の訓練によって必要な体力を身につけられるかといったポテンシャルもチェックされます。筆記試験や面接試験の対策と並行してのトレーニングは大変ですが、これも試験勉強の一環として力を尽くしましょう。

消防士採用試験は決して簡単に通過できるものではありません。しかし事前準備を怠らないことにより、合格への道筋を歩むことができるはずです。

自分に適した参考書や過去問集、予備校、必要なものを使いこなし、ぜひ合格を目指してください。