市役所職員を目指す人にとって気になるのが、どんな仕事を行っているのかということ。最もイメージがわくのが、市役所の窓口で市民の手続きに対応している姿や、その奥で事務的な仕事を行っている姿ですが、ひと口に市役所職員の仕事といっても、実際には幅広く存在しています。ここでは、市役所職員の採用試験でどのような職種を募集しているのかについて、ご紹介します。
市役所職員とは?
市役所職員といっても、全員が市役所や区役所の庁舎内で働いているわけではありません。市が管轄する施設である市民会館や保健センター、市民公園の管理や清掃センターで働いている方々も市役所職員に該当し、さらに消防署や市民病院で働いている方々も市役所職員にあたります。
住民はふだんの暮らしの中で、市が提供するサービスを数多く受けています。市役所職員はそのサービスを実施するため、市民生活に直結している仕事に広く深く携わっているのです。
市役所職員の仕事内容
市役所職員が多くの業務に関わっていることはわかりましたが、具体的にどのような仕事があるのでしょうか。
基本は事務職と技術職の職種に分かれる
市役所職員の種類ですが、大まかに事務職と技術職とに分かれています。採用試験でも事務職と技術職で、受験資格や試験内容が異なります。一番の違いは、業務内容が限られているかどうかということ。
技術職の場合は土木や電気など、募集の時点であらかじめジャンルが特定されており、仕事内容が変わることはありません。一方で事務職の場合は年数が経つと部署を異動するため、さまざまな仕事を経験することになります。双方は、スペシャリスト(専門的な知識を持つ人)とゼネラリスト(保有するスキルが広範囲におよぶ人)の違いといわれることもあります。
事務職の市役所職員の仕事
市民の目に一番触れやすい事務職の仕事の1つは、住民票に関する発行や福祉医療に関する申請手続きについて、窓口で直接対応することです。その他にも税金徴収の管理や市議会への対応など、仕事内容は多岐にわたっています。
事務職は業務のローテーション化が進んでいますので、さまざまな仕事を経験することになります。また、子育て支援などについては市独自の政策を行っているケースが多く、具体的な運用方法などについて立案に関わることもあります。
技術職の市役所職員の仕事
事務職とは異なり、技術職はある業務に特化した仕事であり、土木職の場合は、市が管轄する道路や河川、公園などの整備・維持管理がメイン業務です。例えば、大雨警報が発令された場合は、河川の氾濫を防ぐため、実際に現地へ行って雨水を処理するという現場仕事もありますし、河川の改修工事に関する設計や積算などの内部的な仕事もあります。
土木の他にも、建築や機械、電気、化学、情報などがありますが、さまざまな業者などと関わりを持つ仕事であるため、技術スキルだけではなく、コミュニケーションスキルも必要とします。
その他の仕事(資格免許職)
事務職、技術職以外では、資格免許職という種類があります。国家資格が必要となる仕事であり、獣医師や薬剤師、看護師や保健師、幼稚園教諭や保育士、管理栄養士や学校栄養士などが該当します。その他にも消防士が該当する「消防職」や、ごみや資源物の収集運搬、市立学校内の樹木のせん定や設備の修繕などを行う「技能職」などがあります。
市役所によって募集している職種は異なりますので、自分が勤めたい市で募集しているのかどうか、事前に確認しましょう。
市職員ならではの仕事の充実感
市役所職員でしか味わうことのできない仕事の充実感で一番わかりやすいのが、市民と直接対話しながら、問題点を解決したり、不安を解消したりしていくこと。税金の制度や福祉医療制度が複雑になっていく中で、あまり知識のない市民にとっては、市役所職員が最も頼れる存在なのです。また、助成金や各種免除により、生活が助かるという市民も少なくないでしょう。
その点では、市役所も各種サービスを提供する民間企業も同じサービス業といえ、自分の持つ法律知識を駆使して市民の課題を解決するのは、市職員の仕事の醍醐味ともいえるでしょう。
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市役所職員の役割は?
市役所職員の1番の役割は、市民が快適に暮らしていけるよう、さまざまなサービスを提供すること。窓口業務や施設の運営業務など、職員が関わる分野は多岐にわたっていますが、市民の暮らしには欠かせないものが多数含まれています。
それだけではなく、市の運営と市民の暮らしをつなぐ役割も。何にお金を使うのかという予算の策定から福祉医療などに関するルール作り、公園や各種公共施設の建設計画など、市役所職員の役割はそのまま市民生活に直結しているのです。
市役所職員の勤務先
勤務先の多くは市役所の本庁舎での勤務となり、政令指定都市の場合は区役所庁舎も含まれます。それ以外にも市民会館や市民公園、保健センターなど、市役所が管轄するさまざまな施設も勤務先の対象となります。
また、資格免許職の場合は仕事内容が決まっていますので、さらに特定されます。例えば図書館司書の場合は市内の図書館が勤務先になりますし、看護師の場合は市民病院となり、いずれも基本的には市内にある場所ということになります。
市役所職員になるには?
市役所職員になるためには、採用試験を受けなければなりません。主に筆記試験と面接試験が行われますが、日程や形式は市役所によって異なりますので、公式ホームページなどで確認してください。
筆記試験
1次試験では公務員に必要な教養や、技術職の場合は専門知識を問う筆記試験が行われます。また、あるテーマに沿って800字から1,200字程度の文章を記述する作文試験もあります。
面接
1次試験に通ると、2次試験や最終試験では面接試験が行われます。受験者1名に対して複数人が質問する個別面接が一般的ですが、複数人の受験者でまとめて面接を行う集団面接や、決められたテーマに対して議論する集団討論を行う場合もあります。
論文試験
自治体によっては、筆記試験と面接試験と併用して、論文試験が設けられている場合もあります。決められた時間内に、出題されたテーマに対して自分の意見や考えを書くという形式が一般的です。
【採用試験対策の詳細はこちら】
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市役所職員に向く人の特徴は?
市役所職員に求められる特性は、公平・公正な立場で仕事に向き合うということ。市民サービスや税金の免除などについて特定の市民に優遇されるということは、あってはなりません。ただし、法律を駆使しつつ、市民の個々の状況に応じて臨機応変に判断していく能力も必要となります。
また、自己研鑽に励むことも、市役所職員に必要な特性です。市役所では、行政手続きに関して数多くの法律や条例を駆使しなければならないため、法律に関する最新の知識が常に必要となります。
税の徴収や給付金の支給などでミスがあった場合、新聞に載ってしまうほどの大きな問題につながります。特に税金の制度や福祉関連の法律については毎年のように改訂されている上に、業務ローテーションで部署の異動が行われるため、常に勉強し続けなければなりません。
市役所職員に向かない人の特徴は?
一方で市役所職員に向かない人は、考え方がいい加減な人です。公務員は仕事だけではなく、公平公正である姿勢が大事です。市民の税金によって成り立っているというところから、プライベートでも姿勢を見られているといっても過言ではありません。
また、税金や給付金などお金を扱う場面も多いため、借金を繰り返したり、度を超えたギャンブルを行ったりするなど、お金に対しての考えが甘い人も向いていません。
「市役所職員は残業もなく休日も確実にあって楽そう」という安易な考えをする人も向いていません。労働環境が安定しているのが市役所職員のメリットであるものの、部署や時期によっては深夜残業も珍しくありません。理想と現実のギャップから、すぐに辞めてしまうことにもなりかねません。
市役所で働くメリットは?
市役所で働く大きなメリットは、労働環境が安定しているということ。財政状況が苦しい市もあり、他の市と合併されるケースはあるものの、民間企業の倒産のように、働いている場所自体が消滅することはありません。
また、給与についても民間企業の給与を参考にして算出されるものの、景気によって極端に上下することはありません。さらに、福利厚生が充実しているというのもメリットです。
また、仕事を通じてさまざまな制度を知ることができるのも、メリットの1つです。社会生活が高度になる中で、福祉制度や税金の徴収・減免制度は複雑になってきています。 例えば、入院などで医療費が高くなる場合、申請すればある程度お金が戻ってくる高額療養費制度などは、知らないと損をするものですが、保険業務に携わっていると知ることができます。
なお、市役所職員と近い立場の公務員に、町村役場の職員という選択肢もあります。町村役場職員にもご興味のある方は、当ブログの「町村役場職員の仕事内容や給与を解説!給与や働くメリットは?」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。
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市役所職員は人の役に立てる有意義な仕事
今回は市役所職員の仕事内容について、ご紹介しました。一言で「市役所職員」といっても、その仕事内容はさまざま。安定した仕事に就けるのがメリットではありますが、それ以上に市民の役に直接立てるという有意義な仕事であり、そこに価値を見出せる人が市役所職員としてふさわしいといえるでしょう。まずは自分が市役所に入ったらどんな仕事をしたいのか、検討してみてください。