数的推理を諦めない!苦手意識を克服できる理由と対策

「数的推理」は数的処理の一分野です。ほかには「判断推理」「資料解釈」の二分野がありますが、数的推理はその二分野と比べて苦手と感じる人が多いといわれます。

その理由として、「ほかの二分野よりもダイレクトに数学知識が求められる」というものがあります。数学に苦手意識を持つ人なら、確かに身構えてしまう分野でしょう。

とはいえ、数的推理はほかの分野と同様、対策を立てれば克服できる余地が充分にあるものです。もちろん数学が苦手な人でも対策可能です。

本記事では数的推理について詳しく解説するとともに、受験対策に役立つ情報をご紹介します。

数的推理とは

数的推理は数学そのものではありません。「読解力」「論理的思考力」を重視する試験分野です。もともと数的処理とは、公務員に求められる事務処理能力を測るものなのです。

公務員としてトラブルや新しい仕事に直面したとき、内容を把握し、どのような方法で解決・進行すれば良いかを考え、そして結果に繋がる行動ができるかどうか、その能力が重要視されます。

数的推理はその能力を判断する一部です。大学受験のような専門知識を必要とするわけではありません。必要な数学知識のレベルは、高校1年生までのもので充分です。

「問題文を読んで理解して、理論的に考察、計算をおこない、解答を導き出す」ことが数的推理です。数学的な計算は、あくまで解答までのプロセスの一部です。

「学生時代、数学が苦手だった」という人も、論理的思考を解答のプロセスに上手く利用できるような訓練をすれば、数学が得意な人との差を充分に埋めるチャンスがあります。


数的推理と判断推理はどう違うのか

数的推理と判断推理は似ている、区別がつきにくい、という声もあります。実際、参考書や講座を見ても曖昧な印象を受けるかもしれません。

「この問題はAの参考書なら判断推理だったのに、Bでは数的推理になっている」というケースもあります。

それほど数的推理と判断推理は性質が似ているのです。

そもそも、数的推理、判断推理は、前述の通り「読解力」「論理的思考力」が測られるものです。目的が同じなのですから、出題内容が似ているのも不思議ではないでしょう。

では何が違うのかといえば、「解答までのプロセスに数学知識を使うか否か」という点です。数学知識を使うなら数的推理、使わなければ判断推理と考えておくと分かりやすいでしょう。

たとえば、「A~Dの4人でリンゴの収穫をすると3日かかる。A1人だけなら12日、Bだけなら9日、Cだけなら18日。ではDは何日?」という問題があります。この問題では数学知識が必要となるため、数的推理のカテゴリーです。

対して、判断推理は問題文の中の条件をヒントとして解くクイズのような特徴があり、数学知識が不要です。数的推理、判断推理はこの程度の違いです。

曖昧といえば曖昧な境界線で分類されており、参考書や講義によっては扱いの違いがあっても仕方がないといえるでしょう。

数的推理に出題される分野と対策

数的推理ではおもに以下の分野から出題されます。

「約数・倍数」「整数」「比と割合」「関数」「方程式」「記数法」「数列」「場合の数・確率」「図形」

幅広い数学知識が必要ですが、前述の通り、高校1年生までの数学知識で充分に対応できる範囲であり、高いレベルが求められるものではありません。あまり苦手意識を持たず、日々のカリキュラムに組み込んでいきましょう。

高校1年生までの数学が苦手だった、今でも苦手意識が拭えない……。そんな人は改めて数学の学び直しも視野に入れてはいかがでしょうか。

1から丁寧にやる必要はなく、大人になってから学び直したいという人のための本があります。

中には10時間で義務教育9年分の算数・数学の学び直しができるコンパクトなものも。必要に応じてぜひカリキュラムに取り入れてください。

数的推理は毎日取り組み、数多くの問題をこなすことによって、経験と知識が増えていきます。

この問題はこのパターンだ、とすぐに分かるようになれば、解答を導き出すまでの時間を短縮するテクニックが身につきます。

限られた時間の中で解答までの時間を短縮できるのは、公務員試験で有利にはたらきます。試験本番、1問あたり3~4分程度で解答できなければ、ほかの分野の問題を解く時間が圧迫されます。「解答はできたのに時間が足りなかった」という不本意な結果になってしまいかねません。

そのために有効だと考えられるのは、やはり毎日の反復です。

判断推理と同じく解き方を確立するのが大事

何度も同じ参考書に目を通し、問題を解いて、数的推理の問題の特徴と解法を自分に覚え込ませましょう。解法パターンを確立させれば問題を見た瞬間に解法が分かり、スピーディーな解答が可能になって、余裕を持った試験進行が期待できます。

数的処理の出題数は多く、公務員試験では平均して15問前後、多ければ20問近いこともあります。取りこぼさずに得点源にしたいものです。そのためにも数的処理を諦めず、試験にむけてチャレンジし続けてください。