民間企業の就職活動では、多くの学生がOB訪問・OG訪問をしています。一方、公務員試験においては、それほど活発にOB訪問・OG訪問が行われていません。というのも公務員の場合、説明会の回数も多くなく、「民間よりも情報量が少ない」「訪問という発想が湧かなかった」という受験生が多いのです。
ですが、だからこそ、このブログに辿り着いたあなたはラッキーです。本記事では、公務員の先輩をOB・OG訪問するメリットと、訪問する際に注意すべきポイントについて解説します。訪問のメリットを知っているか否かでは、対策のハードルが全然違います。
実際に公務員試験を突破して公務員として働いている先輩の生の声を集めていますので、ぜひ参考にしてください。
OB・OG訪問のメリットとは
大きな省庁や自治体では、就活生向けの説明会を主催していますので、そこに足を運べば、就活に必要な情報を得ることができるでしょう。
ただし、説明会では、他の参加者と同じような一般的な情報しか得ることができません。それに比べてOB・OG訪問を行なった場合、説明会では得ることのできない生の情報を得ることができます。
実際に公務員として働いている先輩の声を聞けば、公務員の仕事が本当に自分に合っているかどうか、判断するための材料になります。
また、志望動機などを直接聞いてもらい、それに対する感想や意見を述べてもらえば、面接試験のリハーサルになると同時に、修正すべきポイントをアドバイスしてもらうこともできるのです。
公務員試験を受験する就活生の多くはOB・OG訪問を積極的に行っていないので、実際に足を運んで生の声を聞いておけば、確実に面接の際に差をつけることができるでしょう。
ただし、OB・OG訪問を行なう際は、最低でも2人以上に会うようにしてください。1人しか訪問しない場合、その人の主観に大きく影響されてしまう可能性があるからです。客観的な判断を行なうためにも、なるべく複数のOB・OGを訪問するようにしてください。
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OB・OG訪問で聞いておきたいこと
OB・OG訪問で、公務員の先輩にどのようなことを聞けばよいのか、そこで戸惑う方も少なくありません。
そこで、ここではOB・OG訪問で実際に働いている公務員の方に聞いておくべき質問を挙げておきます。
1.公務員の仕事ならではのやりがいにはどういうものがありますか?
面接試験の際に、よく聞かれるのが「なぜ、民間企業ではなく公務員を志望するのか」といった質問です。
実際に公務員として働く先輩に「公務員の仕事ならではのやりがい」を聞いておけば、面接試験の際に「公務員になりたい理由」を聞かれたときに、役立てることができるでしょう。
2.公務員の仕事をする上でストレスを感じることはありますか?
民間企業であろうと公務員であろうと、仕事は楽しいだけではありません。実際に働いていると、ストレスを感じることやネガティブな側面もあることでしょう。先輩なら、そうしたネガティブな側面もご存じのはずです。
マイナス面もあることを踏まえた上で、それでもやりたい仕事かどうか、判断してください。
3.希望していない部署で働くことになった場合は、どうされていますか?
国家公務員の場合であれば、総合職で大体2年周期、一般職なら3~5年の周期で部署を異動することがあります。かならずしも希望する部署に配属されるとは限らない環境の中で実際に働いている先輩が、そうした事実をどのように受け止めて働いているのか質問してみましょう。就職後の心構えになるだけでなく、面接でそうした質問が出た場合にも役立ちます。
4.数ある公務員職の中から、どうして現在の公務員職を選ばれたのですか?
面接では、公務員として働きたい理由とともに、その官庁や役所を志望した理由を伝える必要があります。その志望動機を伝えるためには、その官庁や役所のカラーを把握しておくことが重要です。
OB・OGに現在、所属している官庁や役所を選んだ理由を聞くことで、その公務員職ならではの特色を知ることができ、あなたの志望動機がより的確で実感のあるものになります。
5.志望動機・自己PRの感想をうかがってもよろしいでしょうか?
志望動機や自己PRはどの公務員職でも必ず質問されるものです。ですから自らがなぜその公務員職を目指しているのかを話して、感想を聞かせてもらいましょう。
その場合は、ストレートに「志望動機・自己PRを添削してください」と依頼するのではなく「私は、これこれこうした志望動機を持っています。こうした志望動機をお聞きになって、どのような印象を受けたか、率直な感想をご教示いただいてもよろしいでしょうか?」といった聞き方にしてください。
どうやって会ってくれるOB・OGを探すのか
希望する公務員職に就いている知り合いがいれば、メールやSNSなどでアポイントを取った上で直接、会いにいけばよいのですが、そうした知り合いがいないというケースの方が多いのではないでしょうか。
その場合は、以下の方法でOB・OGを探してみましょう。
- 知り合いに紹介してもらう
- 志望先で働いている先輩がいないか探す
- キャリアセンターに相談する
また、自治体にもよりますが、事前予約制で、職員の方と一対一で話す機会を設けてくれるところもありますので、希望する志望先にそうした取り組みがあるかどうかを確認してください。
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まずは行動!アポイントを取ってみよう
OB・OG訪問をしておけば、面接時に有利になるだけでなく、実際に働くイメージがリアルに想像できて就活のモチベーション維持にもつながります。面倒がらずにぜひ、会ってくれるOB・OGを探して、その生の声を聞いてみてください。
また、多くの受験生は小論文を苦手としています。小論文を練習する機会は、学校でも社会でもなかなか無く、1人で対策するのは難しいですよね。以下の記事では、小論文対策で合格ラインに立つための3つのポイントを解説しています。早めに小論文対策をして、他の受験生に差をつけてしまいましょう。