公務員採用試験を受験する際に、欠かせない大切な準備が、受験する自治体のことをリサーチしておくことです。なぜなら自治体をリサーチして情報を得ておくことが、面接シートの作成や面接、さらには小論文の作成において、とても重要になってくるからです。
しかし、どうやって自治体をリサーチすればよいかわからない、といった声が多いのも事実です。
そこで本記事では、自治体のどんなことをどのようにリサーチしておけばよいのか、紹介しましょう。

事前に自治体のリサーチをするメリット

公務員試験の面接試験では、受験する自治体に関する以下のような質問をされることが多くあります。
「××市の活動や政策で気になることは何ですか?」
「××市の問題点は何だと思いますか?」
「××市の魅力とはどんなことだと思いますか?」
「××市を活性化させるためにはどうすればよいですか?」
こうした質問に答えるには、その自治体の活動や政策、課題となっていることや魅力について知っておく必要があります。
なぜなら、このような質問では現状を理解していることを前提として、あなたが自治体の現状をどう分析しているかが問われているからです。
ですから、まずは受験する自治体の現状をリサーチしておくことが大切です。その上で現状をどう分析できているかが、面接試験での印象を大きく左右することになります。

自治体のどんなことをリサーチしておくべきか
自治体のリサーチにあたっては、人口や主な産業といった基礎情報はもちろん、以下のようなポイントも必ず押さえておきましょう。
- 自治体の特徴や特色
- 自治体が力を入れている活動や政策(子育て、高齢者対策、観光など)
- 自治体の長所
- 自治体の短所(課題)
受験する自治体に、どんな特徴があり、その特徴を活かして、どんな活動をしているのか、そしてその自治体にどのような長所があって、どんな課題があるのか。それを把握しておくだけで、先に挙げたような面接官の質問に答えることができるようになるでしょう。
自治体リサーチはホームページのチェックから
自治体のリサーチを行なう場合、最初にチェックすべきはその自治体のホームページです。そこには、さまざまな情報案内ページが用意されています。
ホームページに掲載されている情報の多くは、給付金・補助金の申請や、納税の案内、イベントの案内ですが、まずは「まちのプロフィール」のような自治体の概要についてまとめられているものを見てみましょう。
交通立地、人口分布、自然環境や産業構造などについて書かれているケースが多いので、基本的なイメージはそこで把握することができます。
自治体のホームページには、検索フォームがありますので、そこから自分が興味を持っているキーワードや、自治体が力を入れている事業を検索してみてもよいでしょう。
力を入れている政策や活動について知りたいなら、市長のページをチェックするとよいでしょう。そこには、その自治体がどういう課題を抱えていて、その課題についてどのような取り組みを行なっているかが紹介されているはずです。
【公務員試験の小論文対策はこちら】
公務員試験には筆記試験に加えて面接試験や小論文試験が存在します。自分1人では対策のしにくい小論文試験について詳しく解説します。
ホームページ以外にチェックしておくべきもの
ホームページで得られる情報は基本中の基本。さらに詳細でホットな情報を得たいならば、以下のようなものをリサーチしておくとよいでしょう。
- 自治体の広報誌
- メールマガジン、SNS
- 自治体を実際に訪問する
自治体の広報誌
まずは自治体が発行している広報誌です。広報誌は、自治体の役所、庁舎、図書館などで手に入れることができる他、近年は自治体のホームページにも広報誌のウェブ版が掲載されるようになり、自治体に住んでいなくても気軽に読むことができるようになりました。
広報誌は住民向けに作られているものなので、自治体に詳しくない人にもわかりやすい誌面になっています。できれば自治体の広報誌を1年分くらいざっと読んでみましょう。
特に1月号や4月号には、新年の抱負や、年度の事業計画・重点事業について特集されていることが多いので、自治体が今どんなことに力を入れているのか、理解できるでしょう。
メールマガジン・SNS
最近ではメールマガジンを発行している自治体も少なくありません。またTwitterやFacebookといったSNSを使って、情報発信する自治体も増えてきています。これらで配信される情報は旬のトピックスであることも多いので、チェックしておきましょう。
訪問
実際に自治体を訪問してみることもおすすめです。
自治体の雰囲気や活気は、実際に訪れてみないとわかりません。自治体の庁舎だけでなく、観光施設や駅などを訪れて、気づいたことをメモしておくと良いでしょう。
他にも、地元のケーブルテレビ局を見てみたり、地方で発行されている新聞を読んだりするのも自治体リサーチには有効です。
いずれにしても、多岐にわたる自治体のすべてを把握することはできません。ですから、まずは自分が働きたい部署や、気になる仕事に絞ってリサーチしてみてください。
リサーチの成果は、きっと面接試験での受け答えや小論文に活かされるはずですよ。
就職氷河期の採用に関しては、当ブログの「安定した雇用を求めるなら「就職氷河期採用」の積極利用を」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

