苦手な人は苦手!要旨把握は解法のテクニックで対策を

文章理解では「要旨把握」が出題されます。同じく出題される「内容把握」と似ていますが、求められる解答の性質は違うものです。

公務員試験において文章理解を得点源とする人、苦手とする人に分かれるのは、現代文や英文に慣れ親しんでいるか否かが関わるようです。

慣れ親しんでいる人はいつの間にか、文章の中から筆者の主張を拾い上げて、重要なポイントに気づけるテクニックが身についています。一方、そうではない人はそのテクニックがあまり身についておらず、結果として文章理解が苦手だと感じるのです。

本記事では文章理解における「要旨把握」について、知っておきたい特徴や解法テクニックについて解説いたします。

要旨把握とは

要旨把握は文章理解の中の一分野で、問題文の要旨として適切な選択肢を選ぶものです。学生時代に現代文が得意だった人にとっては、得点源だと言われています。

「問題文の中から○○を読み取り、解答に反映する」という点で、要旨把握と内容把握はよく似ています。しかし大きく違う点は、内容把握は「文章全体の把握が必要」、要旨把握は「重要ポイントを抜き出して把握する」という部分です。

この作業が苦手な人は、文章理解を苦手だと感じる傾向があるようです。しかし公務員試験の文章理解の難易度そのものはそこまで高いというわけではなく、センター試験が受けられる程度の実力があれば問題ありません。

苦手であると感じるのは、解法テクニックが身についていないためです。それはつまり、解法テクニックが身につけば苦手を克服できるという可能性に繋がります。

要旨把握をはじめ、文章理解は公務員試験の中で出題数が多いため、得意な人にとっては得点源となり得るカテゴリーです。苦手な人も克服できれば大きな加点が期待できます。


要旨把握の対策

インターネットで要旨把握の対策について調べてみると、内容把握の対策と似ているという意見が散見されます。実際、似ている部分があることは確かです。

内容把握の対策としては「筆者の主張を拾い上げる」「本文から読む、あるいは選択肢から読むか、自分に向いているほうを選ぶ」といった方法があります。これは要旨把握でも通用する方法です。

要旨把握にスポットを当てた対策としては、「選択肢を選ぶときに自分の意見や感想を反映させない」というものが挙げられます。文章理解において、出題側は読書感想文を求めているわけではありません。

「この出題者はどのような意図でこの選択肢を用意したのか」ということに注目しましょう。つまり、「本文の筆者の主張を拾い上げる」で終わるのではなく、「本文の筆者の主張を読んだ出題者は、何を思ってこの問題を出したのか」と、客観的な視点で解答を目指す方法です。

また、特徴的な単語や表現が繰り返し使われていて、強調されている付近に筆者の主張や要点が書かれていることが多いため、解答への足がかりになります。「ここが強調されている」と感じた部分をチェックしておくと、選択肢と照らし合わせたときに大きなヒントになるでしょう。

文章理解が得意な人には何ということのないテクニックですが、苦手な人はこういった点に着目しながら勉強を進めていくのも良い選択です。

文章理解の実力は、残念ながら一朝一夕で飛躍的に伸びるものではありません。しかし試験問題を解くテクニックなら、苦手な人でも充分に身につけられます。

テクニックを身につけるためには、やはり繰り返し問題を解くことが有効でしょう自分なりの解法テクニック、解法パターンの確立を目指し、過去問を複数解く努力が必要です。

もともと文章理解が得意である人は、この解法パターンを確立しているために、選択肢を見た瞬間や本文をざっと読んだ瞬間に解答が予想できるのです。

過去問の問題集は1冊だけではなく、複数用意したほうが良いでしょう。一般的には「試験勉強は同じ問題集を何度も繰り返すと効果的」と言われるのですが、文章理解に関して言えば逆効果になってしまう可能性が考えられます。

文章理解の問題は計算方法や数式が不要です。同じ問題で何度も計算練習ができる数的処理関連とは性質が違います。1度答えを知ってしまったらそれ以上のスキルアップが難しいというのが文章理解問題の特徴です。

要旨把握問題ももちろんその特徴を持っています。「なぜこの解答なのか」と理解できるようになったら、違う問題に着手して、自分の解法テクニックを伸ばしていきましょう。どの問題でもすぐに正解できるようになれば、解法パターンを確立したと言えます。

パターンを身につけてスピーディーに解いていこう

解法パターンを確立することによって、試験本番の時間配分にも好影響が出ます。長い時間をかけて文章を読み、選択肢を考えて…とやっていると、1問につき何分かかるか分かりません。

公務員試験の時間は限られています。1問に割ける時間は数分です。3~4分、長くても5分程度にしておかなければ、試験問題の最後までたどり着けない懸念が出ます。

「見た瞬間に、あるいは短時間で解答が分かる」という解法パターンを確立していれば、スピーディーに問題を解き、時間を浪費することなく試験を進められるでしょう。